「住」
- 2020.06.27
- ブログ
人の生活に欠かせない物と言えば、いつの世もやはり衣食住ですよね。大建ビルテクノはおかげさまでその中の「住」に関わる業務をしております(=^^=)
私は読書が好きで、ここ数年は江戸時代が舞台の小説にハマっています。小説の中の江戸庶民の賃貸住宅事情は、なかなか興味深いものがありまして、人間模様を絡めて、面白可笑しく、時に涙を誘う内容で物語が紡がれています。
町人の多くは裏店と呼ばれる賃貸集合住宅に住んでおります。部屋の間取りを今風に言いますと、1K 風呂なし 共同トイレといったところです。とても簡素ですね。この間取りに単身で住む人もいれば、家族で住む人もいます。そして、家主さんは大抵土地持ちのお金持ちなので、裏店の管理の為に差配人と呼ばれる人を雇います。差配人は裏店の近くに住み、家賃の回収、井戸浚いやドブ浚いの手配、店子のいざこざの仲裁などが仕事となります。小説では店子のいざこざの仲裁がかなりの比重を締めますので、なかなか人間性が問われる職業といえますね。
こうしてみると、今も昔も賃貸のシステムにあまり大きな違いが見られないのがおもしろいです。
江戸時代→家主が裏店を建て、差配人が管理し、店子が住む。
現代→大家さんが住宅を建て、管理会社が管理し、入居者が住む。
人が住むところに物語が生まれ、時代が変わっても同じようなことで喜んだり悩んだりしているのかと思うと、自分の悩みも少し軽くなる気がしませんか?(*^-^*)